パリオリンピックの熱戦が17日間に渡り繰り広げられました。最終日の女子マラソンで世界を驚かせる事態が起こりました。5000m、10000m、マラソンまで中距離から長距離までエントリーし全ての競技でメダルを獲得するという快挙を達成した。誰もが無理がある挑戦に見えた。周囲の反対も押し切り自身のことを「クレイジー」と言い放つ31歳。本当にとんでも無いことをこのパリオリンピックでやって見せた。間違いなくオリンピックの歴史でも100年に1人の三刀流だ。
https://www.instagram.com/sifanhassan
シファン・ハッサンの経歴と成績
1. 1993年1月1日:誕生
- シファン・ハッサンはエチオピアのアディスアベバで生まれました。若い頃に難民としてオランダに移住し、そこで陸上競技に取り組み始めました。
2. 2013年:国際舞台でのデビュー(20歳)
- オランダ国籍を取得し、オランダ代表として国際大会に出場。ユトレヒトで開催されたヨーロッパジュニア選手権に出場し、1500mで3位に入賞。
3. 2014年:ブレイクスルーの年(21歳)
- ヨーロッパ陸上競技選手権(チューリッヒ)で1500mの金メダルを獲得。
- IAAFダイヤモンドリーグで世界クラスの選手としての地位を確立。
4. 2015年:世界陸上競技選手権 北京(22歳)
- 1500mで銅メダルを獲得。
5. 2016年:リオデジャネイロオリンピック(23歳)
- リオデジャネイロ五輪に出場し、1500mと800mで決勝進出。最終的に1500mで5位。
6. 2017年:世界陸上競技選手権 ロンドン(24歳)
- 5000mで銅メダルを獲得。14分42秒73。1500mは5位4分03秒34。
7. 2018年:ヨーロッパ陸上競技選手権 ベルリン(25歳)
- 5000mで金メダルを獲得。ヨーロッパの舞台で再び輝きを放ちました。
8. 2019年:ドーハ世界陸上競技選手権(26歳)
- 1500m(3分51秒95)と10000m(30分17秒62)の両方で金メダルを獲得。1大会でこの2種目を制する史上初の快挙を達成。
9. 2020年:パンデミックによる影響(27歳)
- COVID-19の影響で多くの大会が中止されたが、ハッサンはトレーニングを続け、2021年の東京オリンピックに備えました。
10. 2021年:東京オリンピック(28歳)
2021年6月6日、10000メートルで29分6秒82という当時世界新記録を樹立するが、わずか2日後にレテセンベト・ギデイ(エチオピア)東京五輪銅メダリストに29分01秒03と更新される。2024年5月25日に世界新記録の28分54秒14をベアトリス・チェベト(ケニア)とグダフ・ツェガエ(エチオピア)が世界歴代3位の29分05秒92を更に歴代6位と8位の記録も同日ケニア勢が更新した。
- 5000m(14分36秒79)で金メダルを獲得。
- 1500m(3分53秒11)で銅メダルを獲得。
- 10000m(29分55秒32)でも金メダルを獲得し、オリンピックで驚異的なトリプルメダルを達成。
11. 2022年:一時的な休養(29歳)
- 2022年は体力と精神力の回復のために休養を取りましたが、引き続き高いレベルでの競技を目指しています。
12. 2023年:世界陸上競技選手権 ブダペスト(30歳)
- 1500m(3分56秒00)で銅メダルを獲得。
- 5000m(14分54秒11)で銀メダル
- 10000m(31分53秒35)では11位。金メダル目前で先頭で走っていたハッサンでしたが、ゴール20メートル手前で転倒し、31分53秒35で11位となる大波乱があった。しかし、当の本人はレース後、「バランスを崩してこけちゃったわ」「人生山あり谷あり、だから人生は美しいのよ」と明るく笑い飛ばし、名言を残した。
13. 2024年:パリオリンピックに向けて(31歳)
- 5000m(14分30秒61)で銅メダルを獲得。
- 10000m(30分44秒12)で銀メダルを獲得。
- マラソン(2時間22分55秒)のオリンピックレコードで金メダルを獲得。
世界記録保持者のB.チェベト(ケニア)が1000mを30分43秒25で、5000m14分28秒56に続く金メダルに輝いた。5000m銀メダルはF.キプイエゴンで14分29秒60。10000m銀メダルはイタリアの
ナディア・バットクレッティで30分43秒50。東京五輪王者のオランダのS.ハッサンは4分30秒61で銅メダル。
10日間で4レースに出場。ハッサンは、女子5000m予選(8月2日)、5000m決勝(同5日)、10000m決勝(同9日)、そしてマラソン(同11日)に出場した。62kmを全速力で走破するチャレンジの旅でした。多くの人が不可能だと言い、走ってもメダルなんか獲れやしないと思ったが、なんと当の彼女自身も「クレイジー」と思っていたというから驚き。
実は過去に男子では、1952年のヘルシンキ男子5000m、10000m、マラソンの3種目で金メダルを獲得し、「人間機関車」と呼ばれたエミール・ザトペック(チェコ共和国)がいます。
女子では史上初の快挙。
まとめ
シファン・ハッサン選手はいつも集団の一番後ろからゆっくりとスタートするランナーです。勝負どころになるとスルスルっと先頭集団へいつの間にか追いつき、ラストスパートは1500mの実力者でもあるハッサン選手は切れ味抜群でごぼう抜きをしていきます。見てて非常に面白いレースをするランナーで人気も高い。今回のパリ五輪前にはどのような練習をしたのか本当に素晴らしい結果を残され、世界中の人々が驚きを賛辞をかけることになり、パリ五輪の最後の締めくくりをしっかりとくくった。
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最後にシファン・ハッサンの自己記録まとめ
800m 1分56秒81(2017年7月21日)
1500m 3分51秒95(2019年10月5日) 世界歴代9位
3000m. 8分18秒49(2019年6月30日) 世界歴代5位
5000m 14分22秒12(2019年7月21日) 世界歴代9位
10000m 29分06秒82(2021年6月6日) 世界歴代4位
ハーフマラソン 1時間05分15秒(2018年9月16日)ヨーロッパ記録
マラソン 2時間13分44秒(2023年10月8日 世界歴代2位
ちなみエリア記録というものがあり、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、オセアニアと分かれているが、ハッサンは上記の種目全てのヨーロッパ記録保持者でもあります。