2025東京世界陸上と2024パリ五輪との参加標準記録検証


世界陸連(WA)は8月1日(日本時間)、来年の東京世界選手権(9月13日~21日/国立競技場)の参加資格制度が発表され、参加標準記録や有効期間が明らかになった。

男子100mはパリ五輪と同様に10秒00に設定されたが、出場枠のターゲットナンバーは8減って48となった。男子400mは初めて45秒台を割り込み44秒85、男子5000mはパリ(13分05秒00)から13分01秒00と12分台目前にまで引き上げられた。男子10000mは27分00秒00から変更なし。

女子長距離はさらにレベルアップし、1500mは4分01秒50(パリ4分02秒50)、5000mは14分50秒00(同14分52秒00)、10000m30分20秒00(同30分40秒00)。

男女フィールド種目に変更はない。

ワールドランキングを含む記録有効期間は、マラソンと35km競歩は2023年11月5日から2025年5月4日まで。10000m、20km競歩、複合競技、リレーは24年2月25日から25年8月24日までとなり、その他の種目は24年8月1日から2025年8月24日までに設定された。

■東京世界選手権の標準記録(カッコ内はパリ五輪の標準)

※種目の後ろの数字はターゲットナンバー(出場枠の目安)ワールドランキングでの上位で決定される。男子では5名、女子では田中希実のみが確定で北口榛花は内定。


<男子>
100m(48)10秒00(10秒00)サニブラウンアブデルハキーム(9.96)
200m(48)20秒16(20秒16)水久保漱至(20.14)
400m(48)44秒85(45秒00)
800m(56)1分44秒50(1分44秒70)
1500m(56)3分33秒00(3分33秒50)
5000m(42)13分01秒00(13分05秒00)
10000m(27)27分00秒00(27分00秒00)
マラソン(100)2時間06分30秒(2時間08分10秒)平林清澄(2:06:18)
3000mSC(36)8分15秒00(8分15秒00)
110mH(40)13秒27(13秒27)村竹ラシッド(13.21) 泉谷駿介(13.27)
400mH(40)48秒50(48秒70)
走高跳(36)2m33(2m33)
棒高跳(36)5m82(5m82)
走幅跳(36)8m27(8m27)
三段跳(36)17m22(17m22)
砲丸投(36)21m50(21m50)
円盤投(36)67m50(67m20)
ハンマー投(36)78m20(78m20)
やり投(36)85m50(85m50)
十種競技(24)8550点(8460点)
20km競歩(50)1時間19分20秒(1時間20分10秒)
35km競歩(50)2時間28分00秒(2時間29分40秒)
4×100mR(16)2025世界リレー上位14ヵ国+世界リスト上位2ヵ国
4×400mR(16)2025世界リレー上位14ヵ国+世界リスト上位2ヵ国
<女子>
100m(48)11秒07(11秒07)
200m(48)22秒57(22秒57)
400m(48)50秒75(50秒95)
800m(56)1分59秒00(1分59秒30)
1500m(56)4分01秒50(4分02秒50)田中希実(3:59.70)
5000m(42)14分50秒00(14分52秒00)
10000m(27)30分20秒00(30分40秒00)
マラソン(100)2時間23分30秒(2時間26分50秒)
3000mSC(36)9分18秒00(9分23秒00)
100mH(40)12秒73(12秒77)
400mH(40)54秒65(54秒85)
走高跳(36)1m97(1m97)
棒高跳(36)4m73(4m73)
走幅跳(36)6m86(6m86)
三段跳(36)14m55(14m55)
砲丸投(36)18m80(18m80)
円盤投(36)64m50(64m50)
ハンマー投(36)74m00(74m00)
やり投(36)64m00(64m00)北口榛花
七種競技(24)6500点(6480点)
20km競歩(50)1時間29分00秒(1時間29分20秒)
35km競歩(50)2時間48分00秒(2時間51分30秒)
4×100mR(16)2025世界リレー上位14ヵ国+世界リスト上位2ヵ国
4×400mR(16)2025世界リレー上位14ヵ国+世界リスト上位2ヵ国
<男女混合>
4×400mR(16)2025世界リレー上位14ヵ国+世界リスト上位2ヵ国

今後の活躍に期待したいメンバー

女子100mハードルで福部真子(日本建設工業)が7月の実業団・学生対抗で12秒69の日本新記録を樹立したが、参加標準記録(12秒73)を上回ったものの惜しくも有効期間外となった。 男子800mは1分44秒50。インターハイ男子800mで落合晃(滋賀学園3)がマークした日本新記録の1分44秒80はあと0.3秒に迫るものだったが、1日遅れで有効期間外となった。また、久保凛(東大阪大敬愛2)が7月15日に出した女子800mの日本記録(1分59秒93)も、有効期間外ながら標準記録(1分59秒00)にあと0.93秒に迫っている。

男女800mのスーパー高校生は、ペルー・リマで行われるU20世界選手権(8月27日~31日)の日本代表選手が8月22日、出国を前に取材に応じて大会への意気込みを語った。
久保「ワクワクしている気持ちがいっぱいで、楽しみな気持ちです。日の丸を背負って海外で試合をさせていただくので、強い気持ちを持って取り組みたいです」と決意を込める。
落合「初めて世界選手権で戦える、楽しみという気持ちが大きいです。こうして日の丸をつけてチームジャパンで戦わせてもらえる。自覚を持ってしっかり自分の走りをしたい」と意気込んだ。「世界の方々と勝負して、優勝と、自己ベストと43秒台を目指していけたら。(1分44秒50の参加標準記録を)視野に入れたい」と目標を掲げた。


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