パリ五輪代表の女子100mH福部真子選手3度目の日本新記録更新12秒69

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日本グランプリシリーズの第64回大会(レモンガススタジアム平塚)の2024オールスターナイト陸上において注目で今季絶好調の福部真子(日本建設工業)が従来の自身が持つ日本記録12秒73を0.04秒更新する12秒69でゴールを駆け抜けた。

陸上日本女子の100mハードルの歴史

日本の女子100mハードルの歴史は、長い時間をかけて進化してきました。初期のころは競技人口も少なく、世界的な舞台での活躍はむずかしい状態が続いておりましたが、近年では日本のレベルがどんどん上がってきて、国際大会でも好成績を収めるようになっています。

主な記録の推移

  • 初期の記録: 1960年代から1970年代にかけて、日本の女子100mハードルの記録は徐々に向上しました。
  • 1980年代: この時期には、技術の向上とともに記録も大幅に改善されました。
  • 1990年代から2000年代: 日本の女子100mハードルはさらに進化し、国際舞台での競技も増えました。2000年には金沢イボンヌ選手が日本記録13秒00を記録しました。
  • 2010年代以降: 2000年以降は100mHの日本記録は20年近くも破られず、世界との差が開くばかりでした。時は2019年9月、遂に日本人は12秒台に突入します。寺田明日香選手が12秒97の当時日本新記録を樹立しました。寺田選手の12秒台突入は、日本陸上界にとって大きなマイルストーンとなり、後に続く選手たちにとっての目標となりました。そこから2023年には福部真子選手を含む新世代の選手たちが登場し、記録更新とともにオリンピックや世界選手権での活躍が目立っています。

日本女子100mH歴代ランキング10

1位:12秒69  福部真子  (日本建設工業) 2024.7.20

2位:12秒86 寺田明日香  (Jクリエイト) 2022. 4.10

2位:12秒86 青木益未  (七十七銀行) 2022. 4.10

4位:12秒89 田中佑美  (富士通) 2023. 5.21

5位:12秒96 清山ちさと  (いちご) 2023. 5.21

6位:12秒97 大松由季  (サンドリヨン) 2023. 9.24

7位:13秒00 金沢イボンヌ(佐田建設)2000. 7.16

8位:13秒00  鈴木美帆. (長谷川体育施設)2021. 6. 6

9位:13秒02  池田久美子 (スズキ)2007. 4.29

9位:13秒02 紫村仁美 (佐賀陸協)2013. 6. 8

10位:13秒03 木村文子 (エディオン)2013. 6. 8

福部真子のプロフィールと記録

名前: 福部 真子 (ふくべ まさこ)

専門種目: 女子100mハードル

プロフィール

  • 生年月日: 1996年4月10日
  • 出身地: 広島県
  • 出身中学: 広島市立中広中学校
  • 出身高校: 広島県立広島皆実高等学校
  • 出身大学: 日本大学

主な成績

  • 国内大会:
    • 全日本陸上選手権優勝 (2回)
    • 日本学生陸上競技選手権(大学時代は成績が伸びず後輩の中村有希らに後塵を拝する)
    • 全国高校総体(3連覇)
    • 全日本中学校陸上競技選手権(4種競技で優勝)
  • 国際大会:
    • アジア競技大会出場
    • 世界陸上競技選手権出場
      (2022年7月24日 準決勝で同組のトム・アビサン(ナイジェリア)が12秒12の世界新記録を樹立した中8着で12秒82の日本新記録を樹立している。
    • パリオリンピック出場予定 (2024年)

成長の過程

福部真子は、中学・高校時代からそのスピードと技術で注目されてきました。大学ではさらなる成長を遂げ、国内外の大会で好成績を収めることで経験を積みました。彼女の努力と才能が結びつき、2024年には12秒69という日本新記録を樹立しました。

まとめ

福部真子にとって、寺田明日香、田中佑美、青木益未は重要なライバルであり、彼女の成長において大きな影響を与えている存在です。福部は、ライバルとの競り合いが自己の限界を押し上げる原動力となり、互いに高め合う関係が大切であると語っています。彼女たちとの競争は、トレーニングや試合でのモチベーションを高める要因となっているようです。

福部選手、寺田選手、田中選手、青木選手は、100mハードルにおいて日本のトップランナーとしてしのぎを削っており、彼女たちの存在がそれぞれのパフォーマンスを向上させる重要な要素となっています。例えば、福部は寺田の技術やスピードに触発され、田中や青木との競争によってメンタル面でも鍛えられていると述べています。

このようなライバル関係は、選手たちの成長に欠かせないものであり、日本の陸上競技全体のレベルアップにも寄与していると言えるでしょう。同じパリ五輪代表に選出されている田中佑美にとっても非常に良い影響を与えているに違いないでしょう。切磋琢磨してパリでの活躍を期待しましょう。

パリ五輪まであと6日、異国の地で最高のパフォーマンスを魅せてくれるでしょう。

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