陸上女子800m日本新記録を樹立した高校2年生の久保凛選手や同年代のライバルで1500mアジア女王のドルーリー朱瑛里選手らが世界を相手に真剣勝負に挑む。
リマ2024 U20 世界陸上競技選手権に向けた日本代表選手発表!
日本陸上競技連盟は7月18日、リマ2024 U20 世界陸上競技選手権に出場する日本代表選手を発表しました。男子26人、女子14人が選出され、将来の日本陸上界を背負う若手アスリートたちの顔ぶれが揃いました。
大会は8月27日から8月31日までペルーのリマで開催されます。今回は、日本代表選手の注目選手や期待される活躍について紹介します。
U20日本代表選手の注目選手
久保凛(16、東大阪大敬愛高2年) – 女子800m
久保選手は、女子800mで驚異の日本記録を樹立し、その実力を証明しました。まだ16歳という若さながら、日本陸上界に新風を吹き込む存在です。持ち味は驚異的な持久力とスピードで、代表選考の理由もその安定した成績にあります。
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ドルーリー朱瑛里(16、津山高2年) – 女子1500m
ドルーリー選手はU20アジア陸上競技選手権で優勝し、国内外での実績が評価されました。彼女の強みは強いメンタルと持久力で、今大会でもその力を発揮することが期待されています。彼女を一躍有名にしたのは2023年の「第41回都道府県対抗女子駅伝」です。この大会で彼女は第3区を走り、38位で受けたタスキを21位までおしあげ17人抜きの区間新記録9分2秒で快走しました。京都の都大路に突然現れた驚異の中学生に衝撃を受けました。これまでの区間記録は第31回大会で高松望ムセンビ(薫英女学院中)が出した9分10秒で、第36回大会で不破聖衣来(大類中)がマークした9分14秒も上回った。
落合晃(17、滋賀学園高) – 男子800m
落合選手は高校生ながら日本選手権を1分46秒56で制覇し、その実力をアピールしました。安定したペース配分とラストスパートの強さが持ち味で、今大会でも注目の選手です。注目高校アスリートとして男子中距離の落合晃(こう)選手(滋賀学園高3年滋賀)です。昨年のインターハイ800mは高校歴代3位の1分47秒92で2年生ながら優勝。今シーズンは、インターハイ連覇だけでなく、世界という大きな舞台を目指しています。日本選手権を優勝した直後に倒れ込み号泣していた高校生チャンピオンの姿は衝撃的でした。パリ五輪標準記録1分44秒70に届かなかったことが人目をはばからず泣き崩れなかなか立ち上がることができませんでした。現日本記録は1分45秒75で川本奨(2014年日本大学)、源裕貴(2021年環太平洋大学)そして、日本歴代3位が落合選手の1分45秒82(2024年6月26日)。
2023年は800mで北海道インターハイを好記録(高校歴代3位、高2歴代2位、大会新の1分47秒92)で優勝し、秋の鹿児島国体(少年共通)でも2位。日本代表として出場した8月の東アジア・ユース大会(モンゴル・ウランバートル)では1500mを制しました。
男子代表選手一覧
100m: 西岡尚輝(18、東海大学付属大阪仰星高)、小室歩久斗(18、つくば秀英高)
200m: 佐藤克樹(17、東京学館新潟高)、若菜敬(17、佐野高)
400m: 大石亮太(17、浜松開誠館高)、白畑健太郎(18、東洋大学)
800m: 落合晃(17、滋賀学園高)、吉澤登吾(17、桐朋高)
1500m: 寺田向希(18、中央大)
3000m、5000m: 濵口大和(18、佐久長聖高)
3000m、3000m障害: 佐々木哲(17、佐久長聖高)
5000m: 松井海斗(18、東洋大)
3000m障害物: 永原颯磨(18、順天堂大)
110mハードル(99.1cm): 山中恭介(18、法政大)、橋本悠(18、東農大二高)
400mハードル(91.4cm): 菊田響生(17、法政二高)、権田浬(18、早稲田大)
10000m競歩: 逢坂草太朗(18、東洋大)、吉迫大成(19、東京学芸大)
走高跳: 中谷魁聖(17、福岡第一高)
棒高跳: 吉田陸哉(19、関西大)、村社亮太(19、日本大)
走幅跳: 土屋拓人(17、聖和学園高)、大森恵偉音(16、福岡第一高)
三段跳: 金井晃希(19、順天堂大)
十種競技: 高橋諒(18、慶應義塾大)
女子代表選手一覧
800m: 久保凛(16、東大阪大敬愛高)
1500m: ドルーリー朱瑛里(16、津山高)
3000m: 山田未唯(19、名城大)、鈴木美海(19、筑波大)
5000m: 山本釉未(18、立命館大)、水本佳菜(19、エディオン)
100mハードル: 林美希(19、早稲田大)、髙橋亜珠(19、筑波大)
400mハードル: 矢島杏紀(17、所沢西高)、平木陽(19、大阪成蹊大)
10000m競歩: 奥野紗(17、浪速高)、久家すずか(19、金沢学院大)
走幅跳: 橋本詩音(17、静岡雙葉高)
やり投: 櫻井希美(19、中京大)
大会の見どころと期待
リマ2024 U20 世界陸上競技選手権では、日本代表選手たちがどのようなパフォーマンスを見せるのか注目されます。特に久保凛選手の800mやドルーリー朱瑛里選手の1500m、落合晃選手の800mに期待が寄せられています。彼らの活躍が、日本陸上界の未来を明るく照らすことでしょう。
まとめ
今回のリマ2024 U20 世界陸上競技選手権では、日本の若手アスリートたちが世界の舞台でその実力を証明する絶好の機会です。個人的には男子100mの西岡尚輝選手(18、東海大学付属大阪仰星高)、小室歩久斗選手(18、つくば秀英高)と女子100mハードルの大学生コンビ林美希(19、早稲田大)、髙橋亜珠(19、筑波大)にも注目したいですね、彼らの成長と活躍を応援し、未来のスター選手の誕生を見届けましょう!