
子どもの習い事を考える中で、
「個人競技だけではなく、集団競技も経験させたい」
そう考える親御さんは多いと思います。
わが家もその一人でした。
水泳や空手を続ける中で、
- 仲間と協力する経験
- チームで戦う感覚
- コミュニケーション能力
なども学んでほしいと思い、4歳頃からサッカーを始めました。
入ったのは、地元では比較的有名なクラブチーム。
周りからの評判も良く、「ここなら安心かな」と感じていました。
ですが、結果としてサッカーは約2年ほどで辞めることになりました。
もちろん理由は一つではありません。
ただ、一番大きかったのは、
「本人に環境が合わなかった」
ということだったと思います。
空手とはまったく違った“集団競技の空気”
サッカーを始めた当初は、本人も楽しそうにボールを追いかけていました。
ですが、徐々に様子が変わっていきました。
幼児期から所属している子どもたちも多く、すでにチーム内の関係性ができ上がっていたこともあり、独特の空気感があったようです。
中には、
- 強い口調で指示を出す子
- 命令口調で話す子
- ミスを責めるような言い方をする子
もいたようでした。
もちろん、子ども同士なので悪気があるわけではないと思います。
勝ちたい気持ちや、真剣に取り組んでいるからこその言葉だった部分もあるのでしょう。
ただ、本人にとってはかなり衝撃だったようです。
というのも、それまで続けていた空手では、そういった経験がほとんどありませんでした。
空手は個人競技ということもあり、
- 礼儀
- 挨拶
- 相手への敬意
を特に重視する環境でした。
もちろん厳しさはあります。
ですが、「仲間を強く否定する」という空気はあまりありませんでした。
だからこそ、サッカーのチーム内での言葉や雰囲気に、強い違和感を感じたのだと思います。
「向いていない」と感じた本人の気持ち
親として最初は、
「もう少し頑張れば慣れるかもしれない」
とも思いました。
実際、集団競技では多少の厳しさや競争も必要だと思います。
ですが、練習へ向かう表情や帰宅後の様子を見ていると、少しずつ気持ちが離れていっているのが分かりました。
最終的には、
「サッカーは楽しくない」
と本人の口から聞くようになりました。
その時に感じたのは、
“向き・不向きは確かにある”
ということでした。
どんなに人気のスポーツでも、どんなに有名なクラブでも、その子に合うとは限らない。
これは実際に経験してみて初めて分かったことでした。
実は親の負担もかなり大きかった
そしてもうひとつ感じたのは、
「サッカーは親のサポートもかなり必要」
ということでした。
特に屋外競技ということもあり、季節ごとの負担は想像以上でした。
夏はとにかく暑い。
大量の水分を準備し、熱中症対策も必要になります。
氷嚢は必需品でした。
ケガも多いため、各家庭で氷や応急処置の準備をしていることも珍しくありません。
逆に冬はかなり厳しい環境でした。
河原やグラウンドは風を遮るものが少なく、体感温度はかなり低くなります。
見ている親も本当に寒い。
防寒対策をしていても、長時間外にいるのはかなり大変でした。
さらに、
- 送迎
- 練習試合
- 当番制
- 用具管理
- 会場準備
などもあります。
毎週のように運動場の確保や抽選会に参加している保護者の方もいました。
Jリーグの下部組織のような整った環境ではなかったため、地域クラブならではの“保護者の協力”が成り立ちを支えている部分も大きかったのだと思います。
もちろん、それを苦に感じない方もたくさんいます。
実際、保護者同士のつながりやチーム一丸となる楽しさもあると思います。
ただ、わが家には少し負担が大きかったというのが正直な感想でした。
辞めた経験も無駄ではなかった
サッカーは続きませんでした。
ですが、決して無駄な経験だったとは思っていません。
集団競技を経験したからこそ、
- 自分に合う環境
- 苦手な空気感
- どんな時に楽しいと感じるのか
を本人なりに知ることができたと思います。
そして親としても、
「有名なチーム=その子に合う」
ではないことを学びました。
習い事は続けることも大切ですが、“合う環境を見つけること”も同じくらい大切なのかもしれません。
今振り返ると、サッカーを辞めたことも、子どもにとっては必要な経験だったように感じています。